桑原学園BLOG

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人権週間 ~LGBTQを正しく学ぶ 自分らしく生きるとは~

掲載日:2022.12.12
できごと

 12月4日~10日まで,第74回世界人権週間でした。学校では年間を通じて,誰もがかけがえのない存在として互いに尊重され,他者への思いやりの心をもって接することを大切にして取り組んでいます。毎月1日は「ひびきあいの日」と定め,学級をもっていない職員が輪番で,人権にかかわる様々な話をしています。

 学校では,この人権週間にLGBTQについて学ぶ機会をもちました。1年生から9年生までの発達段階の差は大変大きいため,1~3年,4~6年,7~9年と学年の発達段階に応じて担任が事前に熟議し,授業に臨みました。1~3年生では,絵本「Red あかくてあおいクレヨンのはなし」の読み聞かせを行いました。ラベルが赤なので,自分も周りも赤だと思い込んでいるクレヨンのお話です。実は青色なのに,巻紙が赤だったためにクレヨンは悩みます。その後,クレヨンはどうなるのでしょうか。

 4~6年では,LGBTQについて正しく理解できるように,こんな話をしました。私たちには,いくつかのスイッチがあって,いろんな状態をつくっています。一つは体の性,二つ目は心の性,三つめは好きになる性です。体の性は男性,心の性は女性,好きになる性は...という具合です。その後,様々な動画を視聴しました。どの動画でも,何か違和感を感じているのだけれど,なかなか言い出せずとても苦しんだことが共通していました。今年の「人権週間」のポスターには,『「誰か」のこと じゃない』 との標語が書かれています。

 いじめや児童虐待,インターネット上の人権侵害,感染症や障害等を理由とする偏見や差別,ハンセン病問題など,様々な人権問題が依然として存在しています。これらの問題の解決には,私たち一人一人が様々な人権問題を,「誰か」の問題ではなく,自分の問題として捉え,互いの人権を尊重し合うことの大切さについて,認識を深めることが不可欠です。ネット上でも様々な動画のサイトがあります。一つ下記サイトを紹介します。親子でご覧になり「あなたなら,そんな時どうする?」と,話し合ってみて下さい。

「女らしさ,男らしさがいじめにつながる!?」

https://www2.nhk.or.jp/school/movie/bangumi.cgi?das_id=D0005170603_00000

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